季節が一番先に運んでくる風のにおい。、、眠れない夜カーテンの隙間から
覗く夏の月。心を研いで自然を感じ31文字みそひともじに書きはじめてから
もう一人の自分が出来て、くず折れそうなアクシデントの時も、悲しくても
泣くことも出来ない。走馬灯のような身のめぐりの出来事をもう一人の自分が
支えてくれたり、叱咤したり、ほめてくれたり、影のようにひったりついて、そん
な影の部分を文字にしてゆく作業が短歌でした。キッチンの片隅で誰もいない
時冷房の音がかすかに聞こえ夏がだんだん長けてゆく、子供達が学校から帰る
束の間の至福のとき、二人の自分がひとつになってドリップしているコーヒーの
かおりがキッチンに満ちてゆく

6月歌


一畝の菜の花に寄るてふてふの無音の羽は動き止まざり
連れ舞ひて菜の花の上白蝶は相思つかのま離りゆきたり